2022年11月16日
需給ひっ迫注意報から考える、冬の省エネ対策
6月に、東京電力管内で電力需給が厳しくなる見通しとなり、初めての「需給ひっ迫注意報」が発令されました。
冬は、実は一年で一番電気代がかかるシーズン。
今年の冬の電気事情は…?
目次
①需給ひっ迫注意報の背景
一番には世界的な燃料価格の高騰が挙げられます。
ウクライナ情勢の悪化などを受けて、ロシアのシェアが大きい原油や天然ガス、石炭の価格が上昇。
これらの燃料調達が円滑に行われないことによる、電力ひっ迫の危機は続いています。
コロナ禍で在宅勤務が増えたこと、エアコン稼働が増えたことも、電力使用増につながっています。
②需給ひっ迫注意報とは
需給ひっ迫注意報(警報)を発令する目的は、電力需給がひっ迫する可能性を広く知らせること。
供給力に対する想定需要の割合などを示す「広域予備率」が一定の値を下回った場合に、需給ひっ迫注意報(警報)が発令されます。
広域予備率が3~5%・・・需給ひっ迫注意報 発令
広域予備率が3%未満・・・需給ひっ迫警報 発令
需給ひっ迫注意報(警報)は資源エネルギー庁から発令されます。
発令のタイミングは、需給ひっ迫が予想される前日の16時頃。
③省エネについて考えてみよう
家庭でできる省エネについて考えてみることも大切です。
まず、太陽光発電。
パネルを設置する場所や日照時間など、向き不向きがあるので注意が必要です。
家庭用蓄電池は、停電時や災害時にも使えるので、設置する家庭が増えています。
太陽光発電や電気自動車と一緒に活用し、長期的な節約につなげましょう。
④冬の節電を考えよう
エアコン、ヒーター。電気カーペット、こたつなどが活躍する冬は、夏よりも電気代が高くなる傾向にあります。
冬の節電について考えてみましょう。
エアコン・・・冬の消費電力がもっとも多い。フィルターはこまめに掃除すること。つけたり消したりせず、使用時間を短くするよう心掛ける。
冷蔵庫・・・エアコンの次に消費電力が多い。省エネモードに切り替えを。冷蔵庫は食材を詰め込みすぎないように、冷凍庫は逆に詰め込むことで節電につなげる。
今年の冬、需給ひっ迫注意報が発令されないように、一人一人の節電に対する意識が重要です。
各家庭でも、持続可能な省エネについて意識し、話し合ってみましょう。