

2022年10月05日
建築資材、住宅価格、屋根材の値動きに注目!
コロナ禍、円安、物価上昇と、私達の生活に影響する事柄が多くなりました。
今回は「住環境」に関係する建築資材、住宅価格、屋根材について紹介します。
目次
①ウッドショックが引き起こす木材高騰

2021年に起こった、輸入木材の高騰「ウッドショック」。
発端は、アメリカで新築住宅の需要が伸びたからといわれています。
さらに、経済発展を続ける中国でも、木材の消費が増加。
日本国内の木材の自給率は約4割ととても低いため、木材の価格高騰が続いています。
「企業物価指数」では、ずっと安定していた「集成材」「製材」が、2020年12月と2021年12月に、2倍以上の値上がり。
2022年に入っても値上がりが続いています。
ロシア・ウクライナの紛争問題も重要です。
日本はロシアから、建築資材のアカマツを輸入していましたが、経済制裁によりアカマツの輸入が禁止されたのです。
これにより、国内の木材不足がさらに深刻化しました。
②どうなる?住宅価格
高騰した木材価格に加え、円安、コロナ禍。
ロシアによるウクライナ侵攻も終わりが見えません。
住宅設備についても、確実に価格が上昇しています。
メーカー各社が、2022年に入って発表した価格改定は以下の通り。
A社 キッチン、バスルーム、洗面化粧台、トイレ設備など 6~12%値上げ
B社 住宅用サッシ、トイレ、キッチンなど 2~39%値上げ
C社 衛生陶器、ウォッシュレット、ユニットバスなど 2~20%値上げ
D社 エクステリア商品、ビル商品 4~12%値上げ
E社 床材、壁材など 10~12%値上げ
F社 壁塗材、床材など 18~24%値上げ
大手住宅メーカーなどは、資材を先に買い付けているため、今後、さらに値段が上がっていく可能性もあります。
また、半導体の原料となるパラジウムは、ロシアが大きなシェアを占めています。
今度、住宅の空調設備、給湯器、制御機器などが価格上昇していくと予想されます。
住宅だけでなく、車や、私たちの快適便利な生活にも影響が及んできそうです。
③屋根材料も値上げ

優良な屋根材として知られる「ガルバリウム鋼板」を製造する日本製鉄が、鋼材価格を8月から値上げしています。
鋼材の値上げの影響で、屋根材製造会社の屋根材は値上りしています。
屋根工事をするにあたっては、屋根材だけでなく、足場代、下地代、運搬、撤去、廃材処理もかかりますので、今後も上昇が見込まれます。
屋根について気になる点があれば、専門家へ早めの相談をおススメします。
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