2023年03月16日
屋根裏の白アリ被害報告! 白アリに気を付けよう
山口県の施工事例に、「屋根下地が白アリ被害に遭った」というものがありました。
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(下松市妙見宮鷲頭寺様の屋根一部葺き替え工事をおこないました【雨漏り 白アリ被害 下地補修】)
白アリの活動時期になってきましたが、白アリ被害は気付きにくく、分かったときには柱が食い荒らされているので注意が必要です。
今日は、白アリの生態と、白アリ被害について紹介します。
目次
①白アリの生態を知ろう
白アリは、「アリ」とついていますが、アリとは生態も食性も異なり、ゴキブリの仲間なのです。
女王アリを中心としたアリと違って、白アリは、王女と王がペアになり、コロニーを形成します。コロニーが大きくなると、羽アリとなって一斉に飛び立ち、新しいコロニーを形成します。
日本には20種類以上の白アリがいるといわれています。
そのうち、家屋に被害を与える白アリが5種類で、ヤマトシロアリ・イエシロアリが中心です。
ヤマトシロアリは、朽ちた木や、庭や家の土台などに巣をつくります。
イエシロアリは、屋根裏や床下、土の中などに巣をつくります。
②床下の白アリ被害
白アリは、湿気がないと活動しません。
床下は適度な湿気があるので、白アリが発生しやすくなっています。
家が建っている場所が湿気が多かったり、湿気のたまりやすい構造だったりしたら、湿気対策をして白アリを防がないといけません。
その場合、除湿剤や床下換気扇の取り付けが効果的です。
③屋根下地の白アリ被害
天井裏、屋根裏は、白アリにとって湿度や温度が適正に保たれているので注意が必要です。
また、なかなか気づかないのですが、雨漏りしていると、白アリが発生します。
雨が侵入すると湿度が高くなり、白アリにとって居心地のよい空間になるのです。
気付かないうちに、ゆっくりと屋根下地を食い荒らしてしまいます。
④白アリ対策
一度でも白アリ被害にあった木材は、元には戻りません。
そして、被害に遭った柱などを修繕するには、高額な費用がかかります。
そうならないために、白アリ対策について紹介します。
エサを置かない
白アリは、倒木や堆積した落枝、落ち葉だけではなく、さまざまな木質材料、木、本、畳などもエサにします。
家屋の周りに木材などが置いてあると、そこを餌場として白アリが集まってくることがあるので、エサになるものを置かないようにしましょう。
湿気を防ぐ
白アリは乾燥に弱く、湿気が好きです。湿気対策をしておきましょう。
水濡れ、雨漏りのチェックも忘れずに。
しかし、白アリ被害はなかなか気づかないもの。
気付いたときは大きな被害が起きていることも。
気になる点は白アリ専門家に相談しましょう。
また、家の屋根下地などの劣化、修繕、確認などは、屋根の専門家へご依頼ください。