2023年02月22日
門出の春!成年年齢引き下げで何が変わったのかおさらい
2022年4月に成年年齢が20歳から18歳に引き下げられました。
あれからもうすぐ1年。
今年の春、めでたく成人になる人、成人になる子どもを持つ世帯の皆さんに、改めて知っておいてほしいことを紹介します。
目次
①成年年齢が18歳になると何が変わるのか
まず、「契約」について。
生命保険や携帯電話の契約、クレジットカードを作る、部屋を賃貸するなどは、従来は20歳未満は親の同意が必要でした。しかし現在では、18歳以上なら親の同意は不要です。
(クレジットカードや賃貸は、審査結果では契約できないこともあり)
パスポートの取得は、従来は20歳未満は「5年有効パスポートのみ」でしたが、現在は18歳以上なら「10年有効パスポート」が取得できます。
結婚は、従来は男性18歳以上、女性16歳以上でしたが、現在は男女とも18歳以上に。
②成人年齢が18歳になっても変更がなかったもの
飲酒、喫煙は現在も20歳以上。
大型免許、中型自動車免許の取得も、20歳以上です。
③注意すべき「契約」とは
成年年齢の引き下げにより、注意すべきことがあります。
①で説明したクレジットカードや、賃貸契約については、支払い能力があるか分からないうちに安易な気持ちで契約してしまうと、支払いが困難になる可能性も。
無理な負債を背負うことで、別のトラブルに巻き込まれてしまうかもしれません。
従来は、未成年者が親の同意を得ずに契約をした場合は、民法で定められた『未成年者取消権』によって、その契約を取り消すことができました。
ところが、成年年齢が引き下がり、18歳で成年になったことで、『未成年者取消権』の対象ではなくなり、契約を取り消すことができなくなったのです。
18歳になった、成人になったとはいえ、実際は高校生か大学一年生。
この機会に、家庭でお金や契約、クレジットカード、ローンなどについて話し合ったり、リスクやメリットについて理解したりする機会を持ってみてはいかがでしょう。